旅行記のようでガイドブックでもない何か はてなブログver

海外調査研究部元部長の旅行記。旅先ははじめにをごらんください。

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第6夜

アムステルダムからパリ北駅に到着して、ホテルへ向かうことにする。

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今回宿泊するホテルはRERのB線、Chartelet Les Halls駅のすぐ近く。ルーブル美術館も徒歩圏内の日本人経営ホテル。ホテルはかなり手狭でキレイとは言えない造りだったが、事前に下調べができていなかったので日本人オーナーにオススメの観光地を聞こうという思いから、このホテルに宿泊することになった。

 

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(パリは半年前にサークルの先輩とある程度見て回ったので、行きたい所へはすでに行ってしまっているし…正直、行くところに困っていた)

 

荷物を置いてオーナーに凱旋門の中に入れるといった情報など得て、いざ出発・・・

 

あっ・・・・僕は完全に忘れていた。同行人がいることを・・・。

 一昨日、昨日と僕が行きたい所へ行きまくっていたので…

僕の後ろを雛鳥のように付いてくるだけで、話しかけても気の利いた返事をする訳でもない同行人がいても気にならなかったが・・・

 

今日はとても気になるっていうか気に障る。

 

 

たぶん、この同行人はどこの駅で降りればいいか、どの道をいけばいいかというの何一つ考えてない。

 

僕は悪い人間なので凱旋門を見終わった後、少しフェイントをかけてみる。

ホテルがあるChartelet Les Halls駅に着いた時、わざど気付かないふりをして様子を見てみた。少しでも主体的に動く気があれば「降りる駅やで」とか「ホテルのある駅違う?」とか聞いてくるはず・・・

 

同行人はドアが開いたがぼーっと突っ立ている。

「駄目だこりゃ」

僕の中で何かが吹っ切れてしまった。

 

明日は別行動しよう。

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欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第5夜(後編)

午前中にフェルメールエッシャーで堪能した後、アムステルダムへ戻って、アムステルダム国立美術館

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この美術館の目玉は2つ、レンブラントの夜警とフェルメール牛乳を注ぐ女。

夜警はモナリザやラスメニーナスと並ぶ世界3大名画の一つ。

それだけに人気も高くて絵の前には人がたくさんいる。海外で絵の前に人が群がるのはを見るのはモナリザ以来だ。

一方、フェルメール牛乳を注ぐ女は、日本の雑誌広告に2枚の絵を見比べてって書いてて有名なやつ。絵の前には行列が…と思いきや日本人が5、6人集まってるだけだった。(ロンドンやニューヨークでも町で日本人見かけないな~と思っていたけどフェルメールの絵の前にいけば必ず日本人と会えます

 

隣のゴッホ美術館も見てアムステルダムの中心へ戻る。

 

その途中、昨日、アムステルダム駅に着いた時からずっと気になっていた臭いの原因が判明する。とある店から出てきた外国人が今まで以上に強烈な匂いを発していた。そのお店には『コーヒーショップ』と書かれていた

 

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そうか・・・コーヒーの匂いだったのか!!!

 

違う違う。

 

オランダにおけるコーヒーショップ (Coffeeshop) とは、寛容政策(Gedoogbeleid)により、オランダアヘン法に従った一定の量の販売と所持が許可されているソフトドラッグ大麻を含む製品を、個人使用のために販売する小売店のことである。ウィキペディアWikipedia

煙草をはるかに凌ぐ酷い匂いの原因は大麻だったんだ。

ちなみに日本人が海外だからって吸うのはダメですからね。注意してください。

 

この日は花市や昼の飾り窓などを巡ってスキポール空港の宿へ戻った。

 

 

明日は最終観光地のパリへ向かう

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写真は特急タリス




 

 

 

 

 

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第5夜(前編)

昨日は早めに空港内のホテルに泊まって、移動の疲れを取ることができた。

 

ブリュッセルから真っすぐアムステルダムへ行けば2時間で着いたところ、ケルン大聖堂経由でアムステルダムへ行く工程にしたもんだから6時間以上の大移動になってしまった。

 

日本でいうと大阪から東京行きたいんだけど、金沢で兼六園に行きたいからサンダーバードで金沢経由して行くと考えてもらえばわかりやすいだろう。

まあ冷静に考えたら、その選択肢は無いんだが、どうしてもケルン大聖堂が見たかったんだからしょうがない。今回は俺の行きたいところ巡る旅だ。文句は言わせん。

 

ということで今日の行きたい所は

マウリッツハウス王立美術館

(マウリッツハイス美術館とも言う)

 

みんなご存じかもしれないがオランダの超有名な画家フェルメールの【真珠の耳飾りの少女】を展示している美術館だ。

 

スキポール空港から電車に揺られて30分。デンハーグ駅に到着、そこからは石畳の道を歩くこと約10分で、楽しみにしていたマウリッツハイス美術館に到着。

 

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10時からのオープンだということなので9時45分に着いたが、今のところ、お客さんらしき人が誰もいない…いるのはデンハーグ駅へ向かう通勤客らしき人たちばかりだ。おかしいなと思っていたら、いつの間にか9時58分になってしまい入場ゲートへ急ぐ。

 

入場ゲートに着くと、そこには受付のお姉さんがいるだけ…一番乗りになってしまった。僕らの後ろに日本人老夫婦が並んでいたので10時ちょうどに入場したのは日本人4人。

 

間違いない…この美術館…人気無い…。

 

でもこれはフェルメールを独占する絶好のチャンス!!

 

一目散にフェルメールのある部屋へ

 

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あった!めっちゃ無防備!

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やばい1cmまで近づける(※今は柵がしてるので無理らしい)

約15分、フェルメールを独占してしまった・・・。

 

徐々に来館者も増えて…といいたいところだが、やってきたのは小学生の写生大会の集団だいたい50人。小学生が館内を走り回り、どこで絵を描くかを決めているのか鬼ごっこしているのかわからない状態になったので退散。

フェルメールって、日本人が思うほど人気無い?って思いつつ駅へ向かうと、うちの冷蔵庫に貼っているマグネットと同じ騙し絵が、町のあちこちに描かれているのに気付いた。

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そうそうデンハーグは騙し絵のエッシャーの美術館もあるんだった

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日本人が大好きなフェルメールエッシャーが見れるデンハーグ。超おすすめ

 

デンハーグを十分堪能したしアムステルダムへ戻ることにするか。〈後編へ続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

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欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第4夜

まさかの4年ぶりの更新…コロナで暇だからというわけではない。

 

前回までの話を大雑把に振り返ると、あんまり仲のいいと言えない友達とヨーロッパへ二人旅に出てしまって、テンション激下がり中の僕。

 

特急に乗ってアムステルダム駅に到着という所から話は再開します。

っていうか10年前の話だよ。みんな何してるんだろうね。

 

 まあ、それは置いといて・・・

 

ケルンを出発して2時間半、アムステルダム駅が近づいてきた。

アムステルダム駅は東京駅を作った辰野金吾が参考にしたといわれて

るだけあって

外観はまるで東京駅。ホームはヨーロッパ人だけでなくアジア系やらアフリカ系やら外国人が溢れているので東京駅とは少し違う。

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扉が開きホームへ降りると・・・つーん・・・今まで嗅いだことのない匂いが駅のホームに漂っていた。パリやロンドンでは嗅いだことがない独特の匂い。いや違う、隣にいる若者の香水か?

 

その時はアムステルダムで流行っている香水かなんかだろうな…と思いつつアムステルダム駅、滞在僅か20分でDordrecht駅行きの電車へ乗ってスキポール空港へ。

 

今日の宿はスキポール空港内にあるホテルを取っている。アムステルダム駅出発して10分ちょいでスキポール空港駅に到着。市内からたった10分で国際空港に着くとは…うらやましい限りだ。

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無料バスに乗りホテルに到着。

アムステルダムは明日観光することにして。今日はお休み。

 

相変わらず会話らしい会話もないまま、この日も幕を閉じるのでした

 

 

 

 

はじめに

今まで行った海外旅行の記録をのこしておきます。
英語できない僕みたいな海外旅行者の役に立てばと思います。


その前に過去の旅行先を載せておきます。

2019年11月14日〜11月18日≪シンガポールシンガポール






 

2019年4月19日〜4月22日≪台湾≫台北九份






2016年8月13日〜8月18日≪アラブ首長国連邦≫ドバイ、アブダビ





 

2013年9月14日〜9月17日≪シンガポールシンガポール




 

2012年8月4日〜8月11日≪アメリカ≫ニューヨーク








2011年9月22日〜9月27日≪アメリカ≫ロサンゼルス、アナハイム




2011年4月23日〜4月25日≪香港≫香港、マカオ


2010年8月1日〜8月4日 ≪中国≫北京

 

2010年3月9日〜3月17日 ≪フランス、ベルギー、ドイツ、オランダ≫パリ、ブリュッセル、ケルン、アムステルダムデンハーグ



2010年3月5日〜3月7日 ≪韓国≫ソウル


2009年11月2日〜11月5日 ≪グアム≫グアム

2009年8月18日〜8月27日 ≪イギリス、フランス、スペイン≫ロンドン、パリ、ルルド、カンフラン、サラゴサ、トレド、コンスエグラ、マドリッド



2008年10月30日〜11月2日 ≪香港≫香港、マカオ


2008年9月5日〜9月15日 ≪アメリカ≫ニューヨーク、アトランティックシティ、ワシントンDC、ニューアークフィラデルフィア



2007年10月31日〜11月3日 ≪韓国≫ソウル

2007年9月13日〜20日 ≪アメリカ≫ロサンゼルス、ラスベガス、グランドキャニオン




2006年8月26日〜9月1日 ≪台湾≫台北、天祥(タロコ渓谷)、花蓮


2003年11月15日〜20日 ≪ドイツ≫ハイデルベルグ、ベルリン、ローテンブルク

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第3夜

昨日も会話は弾まず……。

ホテルに戻って来てからも会話は弾まない。


明日の打ち合わせをしようと思っても…
友人は風呂にすぐ入って、そのまま寝ちゃうので打ち合わせもできない。

何となく朝起きてチェックアウトしてブリュッセル南駅方面へ歩き出す頃に、ようやく『今日、どこ行くん?』と聞いてくる始末。


僕『今日はケルン経由してアムステルダム行く予定』

友人『あっそう。』




会話終了




話を旅に戻しましょう。




ケルン大聖堂は僕が一度見てみたかった世界遺産

今でも見た瞬間の感動した記憶が鮮明に焼き付いている。


5時間ほどの滞在後、特急ICEでアムステルダムへ向かう事にする。

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第2夜

1夜明け…この日は世界遺産グラン・プラスや小便小僧を見学する。



今日も会話はないが、このまま最悪の旅を続けるのもどうかと思い…ホテルからグラン・プラスへの道で僕から話しかける。


僕『なんか最近、映画見た?』

友人『うーん。あんま見てない。自分、なんか見た?』

僕『あ〜飛行機の中でグレムリンとかあぶない刑事見てたわ。全然面白くなかったけど…俺の時間、返せって言いたかったわ。』

友人『ふーん。何それ?どんな映画?』

僕『…えっ…』


どんな映画?と聞かれて僕は戸惑った。



グレムリンと言えば、ブサ可愛いエイリアンの話だし…



あぶない刑事といえばグラサンかけた舘ひろし柴田恭平がドンパチする話だし・・




まさか知らない・・・?


これくらいは一般常識だと思っていたのに…。



あまりのショックになんて言っていいか分からず…

僕『あっ。。まぁまぁ・・・その話は置いといて…』



僕がこの後、会話を再開できなかったのは言うまでもない。

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第1夜(後編)

夕方16時25分、飛行機は約13時間の飛行を終え定刻通りパリ・シャルルドゴール空港に到着。


友人は13時間の間…ずっとトイレと座席の往復で顔色は蒼白。

飛行機降りてからの会話は『大丈夫?』『うん…』だけ。

もう、このまま友人を一人置き去りにして、どこかへ行ってしまいたい。



そう思いつつ最初の目的地、ベルギー・ブリュセッル行きTGVを待つ事、2時間半…。(思った以上にシャルルドゴールの入国がスムーズに行ってしまった。)

20:04発 TGV9869号でベルギーの首都ブリュッセルへ向かう。







ブリュッセルのGare du midi駅に到着。

気温2度。寒風が吹きまくる中、ホテルまでは徒歩。

待合室でも車内でも、今も会話らしい会話もない…



寒い。ツマラナイ。しんどい。


3拍子揃った卒業旅行…何とか1日目の幕が下りるのでした。

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第1夜(中編)

朝、伊丹空港で友人と待ち合わせ。



僕が伊丹に着いた時には、すでに友人も到着…。



普段、大学でしか会わない人と、違った場所で会うというのは、新鮮な感覚を覚えるとともに緊張もする。

もちろん会話もぎこちない。


僕『おっ、おはよう』

友人『おはよう』

僕『自分、早いな…何時に着いたん?』

友人『うん。5分くらい前』

僕『あ、そうなん…』

二人『…』

たった30秒で会話が持たなくなってしまった。




言い忘れたけど旅行でもう一つ大切な要素があると僕は思う。

『会話』

つまりトーク



トークが盛り上がるかどうかはその旅が楽しかったかどうか。
旅のすべてを左右する


そのトークが出会って30秒で途絶える。


…この旅は苦行でしかない。





そして飛行機に乗ると…
友人は初飛行機で吐き気をもよおし、トイレを往復する始末。



成田発パリ行きNH205便の中で僕は絶望に浸っていた。

欧州卒業旅行…史上最悪の9日間 第1夜(前編)

前回の話し合いの結果…行先はヨーロッパ。
友人にどこへ行きたいかと聞いても具体的には無いらしい。

という事で僕が旅行プランを立てることになった。

ここまで来たらヤケクソである。
行きたい所行ってやる。

そう思い計画を練ったら9日間の日程になってしまった。
あんまり仲良くない友人と9日間…今、想像すると恐ろしい。



そして、もう一つ問題がある。

日程だ。


2月、3月はサークルの新歓用看板制作が思った以上に壮大な計画だった為、10日以上部室に通う生活だし、3月初旬には仲の良い友人と韓国旅行、3月下旬にはサッカー観戦の予定もある。

いろいろ調整した結果、韓国から帰国して16時間後に再びヨーロッパへ行くと言うとんでもない日程を組んだ結果、今までアメリカ旅行などは完璧な下調べをしていたのだが、下調べできないままの出発になってしまった。不安で不安でしょうがない。


そして、いよいよ出発日を迎えた…。