2008年 香港合宿の記憶 第一夜(前編)赤い虎の罠
長い長い『はじめに』全7話が終了し、やっと本編が始まります。
お待たせしました。サークルの内輪もめではなく、やっと旅行記です
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2008年10月30日 場所は関西国際空港 出発ロビーのHISカウンター前から話は始まる。
今回、旅行サークルにも関わらず2007年の韓国旅行に引き続き
HISのパッケージツアーで旅行を申し込んでいた。
パッケージツアーと言ってもフルパッケージではなくホテルと航空券のセットで販売しているいわゆるフリープラン。前回の韓国は空港からホテルまでの送迎がついていたが今回は無し。すこし不安はあるが、2008年春には北海道から大阪まで2週間1人旅。夏にはニューヨーク、ワシントン、アトランティックシティを航空券とホテルを自ら予約し...旅というものに少しずつ自信がついてきたタイミングでの香港合宿となった。
集合時間の30分前に集合場所に到着。
すでに文学部4回生女子I・Yさん、商学部2回女子I・Mさんは集合場所に到着していた。文学部女子Iさんは去年の韓国合宿にも参加、カナダ留学も経験し英語はサークルトップ。商学部女子Iさんは静岡出身のお淑やかな女の子。今回が初海外
集合10分前に法学部のさわやか1回生男子Hくんが登場。
地元吹田出身。元陸上部で超ビビり。
集合時刻とほぼ同時に現れたのが、今年から入部した商学部3回生のSくん。
僕と同学年の彼は商学部の学祭委員でもあり、夏休みには世界1週の旅に出ていたトラベラー
ただ僕らは彼の服装に驚いた…
遠目には茶色のアウター・・・
近づくとなんかキラキラしている
まさかのラメ入り。
一同、唖然としてしまったのは言うまでもない。
ラメ入りは気になるが
気を取り直してチェックイン、保安検査、出国審査と進んでいく。
シャトルに乗って、搭乗口に向かう。
シャトルの外には大韓航空やチャイナエアラインのジャンボ、キャセイパシフィックのボーイング777、ユナイテッド航空、アシアナ航空やANAのボーイング767。色とりどりの飛行機が並んでいる。
(写真はイメージ@成田&フランクフルト)
見ていてとても楽しい。
他にも黄色と水色のコントラストがまぶしい飛行機や赤いトラが尾翼に描かれた小さな飛行機。
いったい何処へ行くのか、想像のつかない飛行機も多い。
待合室で待ってるうちに、先ほど見ていた飛行機は次々と出発していく。
ただ少し気になることがある。
僕の搭乗口の先にいたANAやキャセイパシフィック航空は出発済み。
今、残ってるのは赤い虎が描かれた小さな飛行機。
いや、さすがにこのサイズの飛行機で行くことはないだろ。
だって香港だよ、香港。国内線じゃないんだから…。
でも小さく機体にHONG KONG EXPRESSと書かれている。
『あんな小っちゃい飛行機じゃ、香港つかないよ!』
そしてアナウンスが流れ・・・
香港行きの旅行者は小っちゃい虎の飛行機に乗り込んでいく。
『おいおい。俺はもっと大きい飛行機に乗りたいんだよ~』と
ごねるが時はすでに遅し。
機内に入ってさらに驚く。
真ん中に1本だけ通路がありサイドに3席3席の6座席しかないタイプ。
国内線でも2-3-2の日本エアシステムのの三沢→伊丹が今まで乗った最小サイズだったが、それ以上に小さい。
不安を覚える中、香港エクスプレスは関西空港を飛び立った。
今では格安航空に分類される香港エクスプレスだったが当時はフルサービスの航空会社。
商学部のS君はラメ入りの服を着ながら山東ビールを3杯飲み干し、満足げに香港国際空港に到着するのであった。