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海外調査研究部元部長の旅行記。旅先ははじめにをごらんください。

2008年 北海道→大阪…ローカル線の旅 第7夜

しつこいようだが明日の昼過ぎに東京にいなければならないのだ。今、岩手県の北上だ、ペース的にはかなりの遅れである。

朝9時、僕は花巻駅のホームで釜石行きの電車を待っていた。

ここで話が変わるが、僕は車窓の風景を眺めているのが好きだ。北海道からここまでほぼ寝ることもなく、持ってきた本を読むこともなく、ただずっと車窓を眺めていた。本はまた後で読めばいいが、この風景は2度と見ることができないかもしれない…そう思うからだ。

だが、この日は違った。

僕は大学の履修期限が近づいて来ていた為、簡単に単位の取れる教授はいないかと某大学○○学部の過去問が載っている学会報という本を読んでいた。


すると突然、僕の向かい合わせに座った女性に声をかけられた。

『○大の方ですか?』



『はい。そうですけど何か』



あまりに突然、声をかけられたから、すごい無愛想な返事をしてしまった。(今、同じ風に声かけられても同じ返事すると思うけど…)

『私も○大生なんですよ』



偶然とは恐ろしい。まさかこんな東北で近畿にある同じ大学生が会うってありえるのかよ。と思ったけど…話を聞くと本当に○大生だった。っていうかその後、約1時間くらい話込んでしまった…。

彼女は4回生で、すでに就職も決まり、一人で旅に出ているという。

同じ駅で下車し、『あぁ、それだったら駅の反対側ですよ』と教えてあげて、そこで彼女と分かれた。

僕はレンタサイクルで町を散策し始めた。

自転車をこぐこと30分…





再び河童淵に到着した






そうである・・・僕は2日連続で遠野に来てしまったのだ!



今日の日記を読んで違和感を感じた人も少なくないだろう。

?なぜ、北上より北にある花巻にいるの?
?なぜ、この日だけ風景を眺めていなかったのか?
?なぜ駅を降りて、すぐに場所がわかるのか?

そう全ての答えは、昨日行ったばかりの遠野へ来ていたからだ。



もう明日の昼に東京に着くことを諦め、遠野を堪能することを決心したのだ。

昨日…『また必ず来るからね〜』といった次の日に来てしまった…バカである。


それにしても遠野はいいところである。Oさんがいいところだと言っていたのも、非常にうなづける。


そういうことで、まる一日、遠野を満喫し、北上に連泊するのでした。