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海外調査研究部元部長の旅行記。旅先ははじめにをごらんください。

2008年 北海道→大阪…ローカル線の旅 第8夜

今日のお昼に東京にいなければならなかったのだが、昨日、遠野へとんぼ返りしてしまった影響で・・・まだ北上である。もう東京に着くのは諦めゆっくり東北を満喫することに。



朝1の電車で北上を出発。一関を出てもうすぐ、仙台というところで車掌のアナウンスが…

『次は松島に止まります』


松島って日本三景の松島か!今日は特に予定はないし、ちょっと寄り道してみよう!

そう思い電車を飛び降りた。

駅を出て目の前に広がるのは日本三景…ではなく住宅街…

???

どうやら松島海岸駅というのがあってそちらが本物の松島らしい。


次の電車まで2時間近くあるので、海岸駅まで歩いて、日本三景、松島を観光。

個人的には遠野ほどではなかったが、まあまあの観光地でした。


再び電車に乗り南下。

仙台で牛タンを食い忘れ、宇都宮では日光東照宮があるのも完全に忘れ、ゆっくり南下しようという朝の考えもまるっきり忘れ、なぜかその日の夜、東京に着いてしまった。


昨日、あっさり東京に着いてしまったので次の日は東京を満喫することに。

個人的なイメージだが東京と聞くと・・・人々は全員が他人でご近所付き合いなんて全くない冷たい街。一歩足を踏み入れるまではそんな印象の街だった。

だがその東京が僕に喰らわせたカウンターパンチは強烈だった。

はじめての東京で予定もなく、ジブリの美術館でも見に行こうと電車に乗っていた時である。

中野駅で扉が開いて、乗ってきたおばちゃんが突然、声をかけてきた。

「兄ちゃん、ガムあげようか?」

まさか東京で隣のおばちゃんが声をかけてくれると思わなかった。

まだ大阪なら、わかる気もするのだが、ここは危険な町、東京だ。

このガムを貰うと後々、とんでもない金額を請求されるという新手の詐欺かもしれない。いや、そんなヌルい詐欺ならマシだ。もっと裏に大きな詐欺集団があって(以下略)



見ず知らずの人にガムをあげるメリットはあるんだろうか?


僕の思考回路はフル稼働するか全く意味がわからなかった。

某美少女戦士の思考回路はショート寸前っていう意味はこれのことか?!
とかどうでもいい事まで考えたあげく、ここで僕の思考回路はショート寸前ではなく完全にショートした。


「ガムあげようか?」の後、約1秒間に思考回路がフル稼働して考え出した答えが「ありがとうございました」という極めて単純な答えだった。



その後、おばさんは僕が大阪からの旅行者だとわかると、なぜか本当に「なんでやねん」っていうの?とか大阪トークをさせられ続けるのであった。

まあ、面白いおばさんだったから、いいや。