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海外調査研究部元部長の旅行記。旅先ははじめにをごらんください。

2010年 中国の旅 第2夜 午前

8月2日


今まで僕が参加した4度のサークル合宿は現地で宿を探して泊まるというものだったり、空港とホテルの往復だけ付いたツアーで現地では、ほぼ自由行動というもの。

だが、しかし今回の合宿は観光ツアーに参加するという前代未聞のサークル合宿である。言っておくが一応、海外旅行サークルだよ。

このツアー参加が後々、合宿の運命を大きく左右するとは、この時、誰も知る由もなかった。

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朝、かなり不味いパイキングを食べ終えた後、ガイドの李さんの案内で待っていた大型バスに乗り込む。
バスはすでにいくつかホテルを回ってきており10数人が乗り込んでいたが、なぜか後方がガラガラだったのでバスの一番後ろの席を占拠することに成功する。

バスは出発し、すぐに最初の観光地である頤和園に到着した。

頤和園とは…頤和園とは…頤和園とは…

えーと…なんだっけ?
…大きな池のある公園です。

大きな池を見て、歴史好きなMくんは感動した!凄い!とか連発している。
歴史に興味のある人にとってはなんかすごい場所らしい。

ガイドの李さんは相変わらず不思議な日本語で、頤和園について語っているが
全く興味のない僕にとっては馬耳東風だ。

途中、トイレ休憩で皆を待っている時同じツアーの参加者の人からいきなり声を掛けられた。
僕よりちょっと年上のおじさん、いやお兄さんからだ。

年上のお兄さん『お一人で参加ですか?』

僕『いえ、旅行サークルで参加しているんですよ!僕はOBなんですけど…』

年上のお兄さん『ああ、そうなんですか。前の集団がサークルの人?前二人の女性もですか?』

僕『そうですけど。どうしました?』

年上のお兄さん『いやさっきね。あの女性の方…男子トイレで思いっきり写真撮ってましたよ。笑』

この他愛無い会話からこの中国合宿の全ては始まったといっても過言ではないだろう。


正直、今回の合宿メンバーだが、あまり喋る部員が参加していないので、飛行機やバス車内はここまでお通夜状態で『シーン』とした雰囲気が地獄だった。
僕がこの合宿に呼ばれたのも盛り上げ役としてだったりするが、力不足だった。
でも、このおじさん、いやお兄さんの登場で合宿は急きょ地獄から救い出される事になるとは…。

2010年 中国の旅 第2夜 午後に続く。