2010年 中国の旅 第2夜 午後
バスは頤和園を後にし明の十三陵へと向かう。
さすがに明の十三陵のなら歴史に全く興味のない僕でも少しは知っている。
どういうものかって?
・・・
明時代の王様の墓だよ。堀ったら何か出てきたんだよ!
ごめん。それだけしか知らない。詳しく知りたい人はネットで検索してね。
一通り、明の十三陵を観光し終わった頃、
さっき頤和園で話しかけてきた年上のお兄さんが、また僕に話しかけてきた。
どうやら一人で中国ツアーに参加していて寂しいんだろう…と思い話を振ってみると思いのほか、喋りまくってしまった。
この寂しいお兄さん、世界的な超有名企業に勤めていて
奥さんを一人、日本に残し中国ツアーに参加しているんだそうだ。
人は見かけによ(以下略)
話は徐々に盛り上がり、いつのまにかどうでもいい世間話になっていた。
ここまでずっと僕と寂しいお兄さんの二人でしゃべり続けてきたが、
どうでもいい話と言えば部長さんの十八番。
僕の1メートル前で話を聞いてた部長が、いきなり話に加わってきた。
部長『終わりの会で面白いエピソードあります?』
部長の得意技、無茶ブリがいきなり炸裂する。
初対面の人と最初の会話でいきなり普通こんな乱暴な無茶ブリされたら
誰だって困るだろう。しかも終わりの会という超ピンポイント!
ところが寂しいお兄さんは面白エピソードを連発する。
みんなにイジメられて裏山に逃げたとか…。
昨日までお通夜ムードだった我々だったが
いつの間にか、寂しいお兄さんを中心に話が盛り上がるようになってきた。
あまりに盛り上がりすぎて次の観光地、万里の長城では、景色なんか全く見ずに
トークに夢中になってしまうとは…。しかも、ほんとどうでもいい話。
僕らは何をしに中国へきたのだろうか。