グアム 第三夜 後編
タロフォフォの滝から戻り、部長NさんとMちゃんをホテルまで送り届けた後、男3人組と合流して日本では打てない拳銃を撃ちに射撃場へ。
S君が先ほどショッピングモールで買ったFBIのTシャツを着て射撃場に登場。
店に入り説明を受けた後、アラブ系のオヤジに誘導され、完全防音の射撃室へ。
なぜかこのオヤジ、サービス満点で、ピストルから散弾銃、バズーカみたいな銃まで打たせてもらえた。
初めて、けん銃を撃ったけど、なんだか怖かった。本当に怖かった。
だって、目の前で得体のしれない物が火の玉のように爆発して、銃弾が飛んで行ってるんだもの・・・。
※(帰国して一週間後、韓国で射撃場火災発生。もしグアム行く前に射撃場火災起こってたら怖くて射撃場行けてないな)
打ち終わった後、自分の打った紙の的をオヤジが評価してくれる。
的は人間の形をしていてお腹に近いところに当たっていればA評価らしい。
N君、A。
H君、A。
僕、A。
とみんながA評価の中、S君だけB評価。
的を見ると全然、体に当たっていないのだ。
心やさしいS君はきっと紙の的とは言え、人の形をしているから、当ててはいけないと思いわざと外したんだろう。
なんて優しいんだ。
僕なんて、ほとんどの銃弾が即死する頭に当たっていたのだから・・・こういうところに人間性が出てしまうのか。
と嘆きつつタクシーで射撃場を後にする。
それにしてもFBIのTシャツを着ながら、評価Bっていうのは何ともカッコ悪いぞ。S君。
夕食はハードロックカフェで食べることになった。
僕は合宿最終日でお金もちょっと余っていたので2回生にご飯をおごってあげることにした。
ハードロックカフェだから一人2000円は覚悟していたのだが、メニューを見ると軽く1人3000円はする。思った以上に高い。
料理は大量で味は普通。これぞアメリカっていう感じの料理を食べ終え、レシートを見てみると15000円を超えている。
『高ぇぇぇ』という表情を顔に出してしまったのだろう。
気を利かせてくれたN君は財布からお金を出して『ちょっと出しましょうか』と言って来てくれた。
S君も財布は出して、いつでもお金を出せる状態だった。
まあ結局、僕が15000円全額支払う。そりゃ奢ると言いだしたのだから、僕が出すのは当然と言えば当然。
でも予想外の高額だったから、払う気が無くても、払う気を見せてくれたN君とS君は奢ってあげて良かったと心から思ったのだが・・・・・
・・・・・・
一人、財布すら出さないH君がいた・・・
一番付き合い長いんですけど・・・
最終夜へつづく