2008年 香港合宿の記憶 第一夜(後編): gossip boy : sがやってきた
10月30日21時 パンダホテルに到着してチェックイン。
誰もが1日目が終了すると思っていた・・・。
今回の合宿は3泊4日・・・1日目は夜到着、4日目は午前の出発という事もあり、
真ん中の2日間が実質的な活動可能日。
まあホテル着くのは21時やし、今日はホテルでゆっくりして明日に備えよう。
と僕や他の部員は考えてたが・・・
一人、違う考えを持っている奴がいた。
今年から入部した商学部3回生のSだ。
それは空港からホテルへ向かう地下鉄の中で起きた
S『これからどうします?』
僕『これから???』
S『ホテルに着いた後ですよ?』
僕『えっ、このまま休むんじゃないん?』
S『もったいないじゃないですか、せっかく香港まで来てるのに。』
Sは夏休みにはベルリンやNY、シアトルなど世界の各都市を旅行しているアクティブ志向の彼には21時はまだ活動時間らしい。
そういえばベルリンではドイツ人と毎日朝3時までビールを飲んでいたとか、シアトルでは朝までバーで過ごしたとか、言ってたな。
僕は乗り気じゃなかったがサークルの部長としてみんなの意見を聞くことにする。
僕『Sくん、こう言ってるけど、みんなどうする?』
部員『・・・』
S『せっかく何でヴィクトリアピーク行きましょうよ!ホテルに荷物だけおいて!
23時半までに着けば登れますよ』
2時間後
僕らはSの勢いに誰も抵抗できないまま
地下鉄を乗り継ぎ、ヴィクトリアピークに向かうピークトラムに乗車していた。
頂上に着いたのは22時30分をすでに回った頃。
香港の夜景を眺めていると僕のお腹が「グーッ」と鳴った。
そう、僕ら香港に着いてから何にも食べていない。
Sのせいでホテル滞在もわずか5分でヴィクトリアピークへ急いで来たせいで
夕食を食べるのを忘れていた。ビクトリアピークのレストランはすでに営業終了しており、とりあえず繁華街の旺角なら店も開いているだろうということで、そこで夕食を取ることになった。
中環駅から地下鉄に乗り、旺角へ着いたのは23時30分。いくら終電の遅い香港でも気になる時間だ。駅の時刻表でパンダホテルのある大窩口駅への時間を調べると終電は0時26分だと判明。
終電までのタイムリミット 56分。
駅を降りて南の方へ。
タイムリミット 50分。
ガイドブックに載っている有名店は閉店。
タイムリミット 45分。
時間がない中、地元民であふれてる店を発見。
こうなったら一か八か・・・。
「WING KEE RESTAURANT」
タイムリミット 40分。
メニューが中国語のみ・・・
みんなそれぞれ料理を選んで注文。
僕はメニューの一番上にあるやつを注文
タイムリミット 30分
料理が到着。
チンゲン菜と思われる野菜に謎の肉が着いた料理。
過去最高の不味さ。
絶望
かわいそうな僕を見て…Hくんは頼んだラーメンに付いていたベビーハムをくれた。
なぜラーメンにチューシューじゃなくてベビーハムが付いていたかは置いといて
このベビーハムの美味しさは忘れられない。
タイムリミット 10分
会計を済ませ、駅まで猛ダッシュ。
終電に何とか間に合いホテルに着いたのは深夜1時・・・
第一夜はこうして幕を閉じた。